琉球・沖縄の「医食同源」を文化財に。沖縄美ら島財団が紐解く、島ヤサイと行事食に込められた深い物語
琉球・沖縄の食文化の価値を明らかにする調査を実施
一般財団法人 沖縄美ら島財団は、文化庁の「食文化ストーリー」創出・発信モデル事業において、琉球・沖縄の伝統的な食文化に関する調査を実施しました。本事業は前年度に引き続き採択されたもので、調査成果をまとめた報告書とチラシを作成し、文化財としての価値を明確にすることを目指しています。

文献調査やアンケートで探る「島ヤサイ」と「行事食」
調査では、研究者や琉球料理ユネスコ無形文化遺産登録推進委員会と協力し、県内外の史料調査や10代から90代を対象としたアンケートを行いました。沖縄で古くから大切にされてきた「医食同源」の思想に基づき、豚レバーを使った「チムシンジ」や、喉の渇きを止める「ナーベーラーンプシー」など、養生食としての価値を再確認しています。巻末には琉球王国時代から現代までの「食文化略史」も収録されており、歴史的な変遷を辿ることができます。

文化財登録を目指し「食文化ストーリー」を発信
また、祖霊祭祀(十六日祭・清明祭・盆行事等)の代表的な供物である「ウサンミ(御三味)」や「ジューバク(重箱)」についても実地調査が行われました。地域ごとに異なる伝統的な供物の形を記録するとともに、若い世代への島ヤサイの普及・継承に向けた課題も浮き彫りになっています。沖縄美ら島財団は、これらの調査結果を通じて、沖縄の豊かな文化資源である食文化の文化財登録を目指し、今後も専門的な調査研究と教育普及活動を推進していく方針です。

施設概要
- 施設名
- 一般財団法人 沖縄美ら島財団
- 所在地
- 沖縄県国頭郡本部町字石川424番地